■月 ●日  No6274

 魔法使いの話。
 正直なところ魔法使いとは魔法を使うために多少なりとも触媒を要求する。
 マジックにおけるタネみたいなもんというかタネそのものだ。つまり、魔術と言っているもんは
 だいたいたくさんのタネを所持していないとならない。だが弾幕戦ではタネをたくさんもってるわけには
 いかないのでスペルカードの発動用のタネだけもっていて、あとはカードで格納されている砲台やら
 弾倉やらを呼び出して利用する。

 朝倉の場合その辺を多少端折るため、妖怪の姿を真似て発動用のタネの割合を減らす。
 いくら魔力があってもタネがなきゃなんともならん。というか魔力だって八卦炉みたいな
 補助装置があれば素人でも魔力不足を補うことは可能だ。
 ただ、マジでこれは金がかかるので、霧雨のご息女はだいたいカツカツなのである。

 まあそんなわけなので、だいたいの魔法使いは魔術をしようするために副業をやってるわけでして
 朝倉なんか研究職とかやってるわけですね。もっとも彼女がやってるのは必要なタネの削減とか
 必要以上なエネルギーを消費しないとかそういう部門なわけで、その結果がコスプレ魔術なので
 その辺は割り引いてほしいと思ってる。