■月 ●日 No6276
顕界にいる妖怪たちの住処だが現代では極端な都市化が進んでいる。
特に治安の悪いスラムなどで多く見られ、その中でまあ色々事件を起こしているのである。
皆が思っている以上に妖怪たちの適応能力は高いのだ。まあ現代だって都市伝説って
名前で妖怪たちの存在を認識させるような案件は色々あるから、そんな感じじゃないだろうかね。
私が利いてなんだこりゃってなった案件としては、地面師やってる妖怪とかなんかがある。
普通に警察に捕まって、普通に裁判受けてる妖怪も数多くいる。
都市化が進む妖怪は合法的な戸籍を持っていたりするが、顕界の政府はほぼ黙殺している。
理由は簡単、この手の妖怪はなんだかんだで税金を払ってくれます。ぶっちゃけこれにつきる。
んで、こいつらは社会保障費がめちゃ安くて済む。だって基本病気にもならないし老化もしない。
延々と社会保障費の原資を支払ってくれる。
まれに家を持たない妖怪もいるが、こういう妖怪はだいたいその地域の治安を守っていることが多い。
反社会勢力が都市部から減っているので妖怪たちが最後の砦になってる地域は結構ある。
農村部だとこの辺がよわくなっているせいで野生動物が人里に降りる事案も増えているくらいだ。
そんなわけなので、妖怪だから人間と違ってマイノリティでもなければ弱者でもないって
ことくらいは理解されたい。