○月 △日  No358 ご都合主義は通用しないこと


仕事が暇になったので会社の休憩室でテレビを見ていたら、久々にアニメを見てしまった。
強大な敵に立ち向かう主人公の話で、いつもながら同じような展開とわかっていても
つい見てしまうものである。
そこにあのメイドロボを引き連れたボスがやってきた。
まずいところを見られたなと思いきや
アニメを一瞥するなり「私ならこんな作戦立案した指揮官を更迭する」と言った。


相手の戦力を探る索敵もやらず、先制攻撃を与えることもできず
中途半端な武装で戦うことを余儀なくされるのなら、そういう指揮官はいらないというのである。
メイドロボが合理的な思考だと感想を言うと、
ボスは「自分の大切な部下を見殺しにするような無能が人の上に立ってはいけないよ」と
笑いながら答えた。


アニメはクライマックス お互いに口上を述べるシーンになっている。
私は「敵が同様にアホな場合はいかがですか?」と聞いたら、
ボスは「衝突する前に殲滅する」と答えた。


ボスに言わせれば戦いの中で強くなるのは幻想だという。
訓練による基礎体力の増強や判断力の増強の後、勝てるように組み立てた戦いを
きちんとこなして経験を積ませるほうが重要だという。
ではアニメでなぜそうしないのか?ボスに聞いたら
「それじゃ30分で収まらないでしょ」
と言われて、目から鱗が落ちる思いがした。