□月 ●日  No1302 同志ナズーリンの伝説


お前らはナズーリンを知っているか?
伝説の傭兵 ナズーリンだ。
ナチスをロシアから追い払った立役者。 冬将軍の正体と言える娘だ。


兵站を破壊し、死んでもウイルスをまき散らす。ネズミの兵隊を従えた恐怖の存在。
ゲリラ戦の名手であり、西側を大いに震撼させた。
ソ連邦崩壊の前に米帝に亡命、数千匹の部下とともに飛行機一機を借りきったのは有名な話だ。


お前らはナズーリンを知っているか?
近代戦術をマスターした妖怪だ。
第一次世界大戦の時、塹壕戦で戦況が膠着状態になる中、
塹壕脚と呼ばれる病気を誘発して敵を疲弊させた。
ナズーリンと闘うため、人類は戦車を作った。 
塹壕を突破し、ネズミどもをひき殺した。


ネズミどもは対戦車兵器でそれに対抗した。
地雷戦のはじまりだ。
電磁波をキャッチできるネズミたちにとって地雷を突破するのは
朝飯前だってことだ。
短波通信は悉くキャッチされて、まるでフォックステーリングのように奇襲された。
食べ物に毒を混ぜ、兵隊たちを恐怖のどん底に陥れた。


あんたらはナズーリンを知っているか?
奴は生きる伝説だ。
中東で戦いで砂にまみれて姿が見えなくても彼女は代わりに目になった。
今のネズミはクレイモアを仕掛けることくらい朝飯前らしい。
あっという間に戦車の弱点 土手っ腹に爆弾を仕掛けられてしまう。


最近は法律も扱って敵対する連中はみんな訴訟でつぶすらしい。
まあ、敵に回さなくてよかったってこった。


って、甘粕の話を聞きかじった浅間が酒の席で話した与太話。
どこまで本当かわからないが、ナズ軍曹の態度を見るとさもありなんと思ってしまうのは
私だけではないだろうと思う。