学生時代一緒だった娘から唐突に連絡がきた。 北白河や岡崎たちとその話をしたら
自分自身もそのパターンで霊感商法に引っかかり掛けたと言っていたので
無視しようと思ったら、朝倉がバックアップするから会ってみてこいと言われ、
ノリだけで会うことに決定。
当時美少女だったこともあってどうなったのか気になってもいた。
ファミレスで会った彼女だが化粧っ気は殆どないが、美人であることには変わりなかった。
これはフラグだと直感した。そして案の定、カミとかなんとか言い出して
思わず噴いた。
笑いが吹き出すのを堪えるのに必死だった。
こっちはそういう仕事をしているのだ。あっちの知識とのギャップが酷すぎて
突っ込みどころしかない。なにか高度な漫才を聞いている気分である。
面白すぎるから、録音もしていたのだが今日の飲み会はこれで決定レベルの
代物だった。
が、私が乗ってこないのを見てか、彼女は別のところから応援を呼んできた。
これが酷い外見の女でまるで大仏のような外見の四角い顔の人だった。
心の中でボス登場と思ったものだが、スペルカードを使うわけではなさそうだ。
するとこの女。悪の枢軸たる白蓮を倒す命蓮の話をしだした。
冷静に聞けば、表向きの歴史をこいつは話しているのだろうが、それを新興宗教に
利用するとはものすごい度胸だ。だがこいつの話を聞いているうちにだんだんむかっ腹が
立ってきた。
気がつけば二人を思いっきり怒鳴っていたと思う。
なにかがブチッと切れたのは間違いない。やっぱり身内を悪く言われたのが
腹立たしかったのだろう。
後で録音を聞いたら、貴様は二人のことを何も分かっていない。
無知にも程がある。 だとか、知り合いに言って貴様のところ潰すとか
柄にもなく不穏当な台詞を吐いていたようだ。
ストレスは解消されたが、相手が卑怯者と叫んで送り出しただけで、
別にたいしたことのないことだった。
一応霊能局にはその組織をチクっておいた。