我々面子を揃えた新年会。 忘年会を遙かに超えた酷い状態になり色々閉口する。
場所は幻想郷八雲商事現地法人施設内。
浅間をはじめとして、お酒の席で呼んではいけない連中多数。
これで酷いことにならない筈が無い。
大暴れしているのはよりによって大師様と朝倉の魔術師コンビ。
ムラサ船長が頭を抱え、浅間が呑ませたアルコール度数80の酒に
寅さんが真っ先にへべれけになって倒れ。
ナズ軍曹が意外と酒が強いことが発覚する。
つまり誰も止める奴がいない。
北白河と岡崎は料理を食べるのに集中。と、思いきや北白河がワインをどんどん口に
運んでいる。噂には聞いていたが彼女も結構酒が強いようだ。
明羅女史は常に愛想笑いを振りまいている。
里香女史が割と安定してあっちこっちに絡んでいる。
だが、問題はそこではない。
一番の問題は目の前にいるこのマッシブになった手遅れな連中だ。
可哀想なのは同僚だ。 大師様を綺麗ですね。おつきあいしたいと言っていた奴だ。
で目の前のあの物体だ。
説明しよう。
隠し芸と言うことで、朝倉が取り出したのが強化白衣というもの。
これを裏返しにして着用するとマッシブボディになるという。
何をモデルにしたのかという話になり、大師様と言ったことから何かが壊れた。
お酒が入って、本人も何を言っているのか分かってないのは明白だ。
たいしたことはないぞと大師様本人からクレームが来た。
身体強化の術という物がある。その術の中に所謂マッシブボディになる代物があるそうで。
想像はしない方がいいだろう。色々な意味で絶望を味わえる。
しかも身長が変わっている。 プロテインを呑んだとしか思えない色々な意味で
手遅れな姿に私は苦笑い。 いや引きつっていた。
しかし、真の恐怖はこれだけではなかったのである。
敢えて言う。
「続く。」