□月 ●日  No1587 こんな新年会に誰がした


我々面子を揃えた新年会。 忘年会を遙かに超えた酷い状態になり色々閉口する。
場所は幻想郷八雲商事現地法人施設内。
浅間をはじめとして、お酒の席で呼んではいけない連中多数。
これで酷いことにならない筈が無い。


大暴れしているのはよりによって大師様と朝倉の魔術師コンビ。
ムラサ船長が頭を抱え、浅間が呑ませたアルコール度数80の酒に
寅さんが真っ先にへべれけになって倒れ。
ナズ軍曹が意外と酒が強いことが発覚する。
つまり誰も止める奴がいない。


北白河と岡崎は料理を食べるのに集中。と、思いきや北白河がワインをどんどん口に
運んでいる。噂には聞いていたが彼女も結構酒が強いようだ。
明羅女史は常に愛想笑いを振りまいている。
里香女史が割と安定してあっちこっちに絡んでいる。


だが、問題はそこではない。
一番の問題は目の前にいるこのマッシブになった手遅れな連中だ。
可哀想なのは同僚だ。 大師様を綺麗ですね。おつきあいしたいと言っていた奴だ。
で目の前のあの物体だ。


説明しよう。
隠し芸と言うことで、朝倉が取り出したのが強化白衣というもの。
これを裏返しにして着用するとマッシブボディになるという。
何をモデルにしたのかという話になり、大師様と言ったことから何かが壊れた。
お酒が入って、本人も何を言っているのか分かってないのは明白だ。
たいしたことはないぞと大師様本人からクレームが来た。


身体強化の術という物がある。その術の中に所謂マッシブボディになる代物があるそうで。
想像はしない方がいいだろう。色々な意味で絶望を味わえる。
しかも身長が変わっている。 プロテインを呑んだとしか思えない色々な意味で
手遅れな姿に私は苦笑い。 いや引きつっていた。


しかし、真の恐怖はこれだけではなかったのである。
敢えて言う。
「続く。」