□月 ●日  No1935 爆発しろー


朝倉の奴が社内でクリスマスパーティをしようと言い出した。ご丁寧に大きなケーキを用意して。
ロンリークリスマス組が色々ばれる危険な賭だ。みんなそれぞれエア予定を組んでいる筈じゃなかったのか。


先日の話である。「聖白蓮」のアホすぎる行動により小兎姫達がスクランブル出撃。
毎年二人で駄弁りながらクリスマスの予定が壊された朝倉。何を考えたのか全員巻き込む方向で
考えた。 なんと恐ろしい発想である。
が、色々な意味で今年は特異なようで、何故か北白河がいたり岡崎がいたり、そして呑みつぶせない
のでお持ち帰り不可能と判定された浅間が混じったりと 端から見ればそれなりに女の子はいるぞという
気分だけリア充が楽しめるクリスマスが決定。
いや、それだけで十分だ。いつもの展開になるだろうが大丈夫だ。 問題ない。


最初は嫉妬妖怪がやってきたと思った。 いや厄神様か。 とにかくものすごい負のオーラが
自分たちを見舞うことになった。
いや、顕界に二人がやってくる可能性はまずない。もっともあの二人は性格が意外とまともなので
むしろ大歓迎でもあるが。
そんなことはどうでもよい。 ここにやってきたのは八雲商事リア充代表 明羅女史だ。


なんでもクリスマスの前日に彼氏の浮気が発覚したのだそうである。
北白河が気のせいではとフォローを入れたが、動かぬ証拠をつかんでしまったと言われる。
そのまま女性陣だけ呼ばれ、隠し撮りしていたのか携帯端末に録画されていた動画を見せられる。
岡崎の顔が真っ赤になり、北白河の顔が曇り、浅間の顔がほころんでいる。 あいつらの
基本的な反応は見切った。


朝倉だけがあの輪に入らないのは、たぶん達観してのことである。
嫉妬妖怪の姿にいつの間にか変わっていたところを私は見逃していないが、すぐに目線を外した。
とりあえず血のクリスマスだけは避けようと提案。


というわけで、クリスマスはそれなりに盛り上がりました。気分だけはリア充です。
おそらくこれ以上ないほどのメンツだと思います。
一部の人は多分喜ぶかと思います。 なお男性陣も何人か居ます。
それぞれ陣取って話ししていますが、深いところに話がいかないのたぶん気のせいです。


浅間 お酒が入って座布団を投げつけて迷惑です。 座布団を投げるのは弾幕だけで結構です。
それでも割り箸を投げないだけマシだとか。 いずれにせよ迷惑。
ケーキはあの後近所のスーパーで追加購入。社内で「爆発しろ−」って叫びながら
カラオケ大会は色々な意味で洒落になっていませんでした。


今 朝なのですが、明羅女史はけろっとしていました。
やはり女性は未来に生きるようです。 うーむ。