□月 ●日  No1753 みなさん暑いといいますが


暑い日が続くので、個人的に色々と避暑手段を考えないといけない今日この頃。
この八雲商事内はというとこの日でもまだエアコンをつけていない。


理由は意外と単純で、この時期に活動的になる妖怪たちが勝手に冷気を放出するからである。
冬場になると自重する彼らのおかげでこの社内の気温は20度前後を維持している。
外は30度くらいになっていることを考えると冷えすぎであり要上着だ。
いや、むしろ寒い。


朝倉が魔術で気温を上げている。アホすぎるがこうしないとバランスがとれない。
これでようやく25度くらいになる。が、
ここで気温が15度前後まで低下する。


どうやら冷気を放出する妖怪がミスをして上司に怒られているらしい。
たぶん血の気が引いて冷気を更に発生している模様。
怒っている人は頭に血が上っていて気づいていないらしいが、たぶんその人も大概だろう。


北白河は仕事場にカイロを欠かせない。気をつけないと冷え性になるからだ。
冷房病にも気をつけないといけないだろう。
しかし空調で冷えているのと違い空間丸ごと冷えているので注意がいる。
暑いところにいた人がここにくると汗腺が閉じてそのまま熱中症になる場合があるのだ。
なんとも迷惑な話だ。


だが一番大変なのは社外に落ちる大量の水だろう。
実はこれコップに冷たい水を入れたときに発生する結露である。
おかげで特定時間では会社の周りも涼しいのだが、どこかのオカルト連中が
気味悪がらないかと心配になってくる次第である。