ひさびさに小兎姫が深刻な顔をしてやってきて朝倉達と話をしたら朝倉まで顔を青ざめる場面を目撃する。
どうも色々と危険な状態になるらしい。
幻想郷は本来危険な妖怪の隔離地域として設計されている。
特に重大な野心をもっている妖怪などについては幻想郷の中に入れ子状態で封じるという
面倒なことをしている。
それを安全確保しながら順次解放することになるのだが今回は割と様子がおかしい。
解放すると言うことは安全が確保された印であるが、今回はどうみても安全とは言い難いらしい。
小兎姫がいつになく、今回のプロジェクトは危険だと騒いでいる。
第二次月面戦争の時ですらそんなことは言わなかったのにである。
とりあえず小兎姫から聞かされているのは史上空前の下衆であるということのようだ。
いわゆる反政府勢力として名乗りを挙げる可能性が大であるために幻想郷にぶち込まれているらしい。
これは守矢神社と大きく違う点だ。今回の件で出張っているのが霊能局よりも公安であるという。
小兎姫が我々に相談したのは指揮権が公安に奪われつつあるためだそうだ。
小兎姫にとっては妖怪に対して碌な理解がないと思われる公安部が出張るのはとても迷惑なのだという。
彼らも無能ではないと思うのだが、やはりノウハウの差で足手まといとなるらしい。
まあ確かにゾンビを見たときの初動などゾンビを理解しているかどうかで動きが違うのはわかる。
だんだん深刻になる相談事の間にボスが出張ってきて皆でびっくりする。
今回の件についてはボスもかなりの懸念事項として考えているらしい。
だが、今回は心強い味方がいるとのこと。
ボスから呼ばれたその人物は、よりによって月の都に住むあの娘だった。
綿月豊姫 現状で我々が投入できる最大級のリーサルウェポンである。
ところで報酬が食べ歩き一週間で本当にいいのか、いや本人にとってはその程度の案件なのか?