□月 ●日  No1896 スイーツだがパーではない


「常識に囚われない」という自称現人神こと「東風谷早苗」の発言がある。
この発言、結構拡大解釈が過ぎるので幾つかの補足説明をしてみようと思う。


彼女の言い分はこうだ (外の世界の)常識に囚われない こちらが正解である。
生まれながらにして科学では説明ができなさそうな現象に多数遭った彼女が理系に進むのは
ある意味当然の選択だった。この辺は岡崎先生の生い立ちにも似ている。
しかしながら基本的に幻想郷といえど物理法則は通用する。
物理法則が及ぼす問題点を別のテクノロジーで解決しているに過ぎないのである。


たとえば、幻想郷内で音速を超えて飛行するのはまず不可能だ。
もちろん自分は音速を超えると宣言することは可能で、それが謂われとか呪術になることにはなる。
しかし実際に音速を超えるなら衝撃波の問題はいかんともし難く、実際には円錐のシールドを張りながらの
移動となる。 燃費が悪くて仕方ないが、安全のためだから仕方ない。


幻想の世界だからとありとあらゆるご都合主義が通じるのかというとNOだ。
第一ご都合主義を誰もが適用することができればどこかで衝突が起こるのだ。結果的にどこかで
折衷することになる。
物資の問題もそうで、要は種がない魔術など存在しないのである。


実のところ彼女がここまで早く実戦に出られたのもそのためだ。
彼女の思考は想像以上に論理的で、霧雨のご息女よりも気合いとか精神論を信じていない。
その点において何だかんだ言ってこの自称現人神という人物はもっとも効率的プロセスで
異変解決の戦闘に立っていると言えるのである。


認めたくない人は相当多そうだが。