お盆というやつです。八雲商事に旅客用列車のチャーターがなされて、場合によっては鉄道会社からの列車派遣もあって
酷くカオスになる日であります。
列車が足りなくなると、実際そうなるのですね。
八雲商事の列車はこうした急な増発に耐えられるように、一般の気動車に幻想郷転送用の車両を二両搭載することで
幻想郷行きを可能にしております。結果的にそのほうがコストが安かったというのもあるのですが、一番大きいのは
払い下げられる列車の規格がろくに合ってなくて、列車を改造し続けるとその都度部品を生産しないといけなかったという
情けない事情があります。
八雲商事仕様の列車になったからといって特別何かの色に染めるわけでもありません。塗装代がもったいないからです。
塗装が剥げてしまってどうしようもない時はとりあえず塗っているという塩梅です。
自称現人神がぶちあげた電化計画は結局配電網の問題でお流れになったので結局、特に予算が下りることなく
列車は今までのままという状態であります。
何両目かになりますと椅子のデザインが変わるなんてざらです。ひどいと座れるスペースも変わりますが
この時期だとラッシュ対応で椅子を取り払うことが多いです。
気動車の馬力が問題になりそうな気がしますがそこはご安心ください。送っているものが送っているものなので
質量はほとんどありません。
燃費は結構いいです。空気を運んでいるようなものなので。
そんなわけで、幻想郷を走るお盆列車。毎度毎度のことでありますが実はここのノウハウが顕界にも投入されているとのことです。
それは混怪であります。駅員さんが妙に訓練されているなあと思ったらこうしたノウハウの蓄積もあるってことを
頭の片隅に入れていただけると幸甚です。