□月 ●日  No2255 いいのか悪いのかはさっぱりです


幻想郷でにっちもさっちもいかない問題があるとしたらそれは薬物の問題であろう。
はっきり言うと幻想郷で薬物類を規制するのは実質不可能だからである。
たとえば魔術を使う時の触媒として使われることもあるし、多少の服用がないと
利用できない魔術もあるとかでやめさせるわけにはいかないからだ。


とはいえ、実際に幻想郷に薬物が蔓延したことがあるかというとこれが疑問である。
大体の場合薬物は蔓延する以前の問題が起こる。それは最終的に当人の餓死で
終わるというわけだ。ぶっちゃけ幻想郷に一般人が利用できるくらいの
薬物が手に入るとは限らないという事情がある。
そんな金があるならお酒でも呑んだ方がはるかにコストが安いのだ。


霧雨のご息女はキノコを利用しているのではないかという話も散見されるが
地霊殿の主人に言わせればそれはないという。第一、服用なんてしたら
空を飛ぶことがままならなくなる、または墜落死することになるからだそうで
言われてみればごもっともと言った塩梅だ。


実際、幻想郷で薬物依存の対処法と言ったら酒依存状態の治療と全く同じなわけで
その点はいいのか悪いのかさっぱりだったりする。
ちなみに我々が気を付けないといけないのは幻想郷では割と簡単に手に入る
煙草の中に薬が入っているケースでありまして、手を出した社員が
そのまま病院送りになるケースがある。


これでも薬屋に頼めば治る点でだいぶましなのだがそれにしても
困った話である。