□月 ●日  No2497 水と言えば防水


ところ変われば生活事情というものは色々変わるということで、


紅魔館内の水道で霧雨のご息女が悪戦苦闘しているというので、応援への出撃依頼が来た。
そこでこちらも歴戦の勇者的設備屋を送り込む。
紅魔館の水道施設と、幻想郷の水道施設はかなり違っている。
まずポイントになるのが内部構造であり、海外製は所謂パーツ交換で修理するという思想が
徹底されているわけですね。


誰でもできるし、結果も安定しているから一見するといいのだが、幻想郷では
部品が直接修理できた方が受けがいい。それでも幻想郷でこの手の部材がやってこれるのは
防水関連でゴムパッキンを利用できず、コーキングを利用できないので天然樹脂を塗りつける
工法でもなんとか取り付けが可能だからというのが大きい。


最近ではそうとは言っていられない、背に腹は代えられないと言う事情から素直に
シリコンコーキングを輸入するという動きになっています。
霧雨のご息女が悪戦苦闘していると聞いたら某所が手をまわしてくれたと
言う話です。


ただし、幻想入りした工法のほうが単にコストが高いだけで有効度が高い
ということが多々ありますので、実のところはそこまで単純ではありません。
我々の場合はコスト云々も大切ですが、それ以上に長期的視点に立った信頼性の方が
重要だったりするからです。


さて、例の設備屋ですが無事ご息女のアシストを済ませたということです。
実は配管の腐食が原因だったと言うことで、さび止めの魔術を掛けて
応急手当てをしたと連絡が入ったそうです。 
いやはや大変です。