□月 ●日  No2259 三馬鹿人間ドック入り


三馬鹿どもを人間ドックに入れる計画。急激な環境の変化とかく食生活の変化により、三馬鹿たちは
仙術で多少は相殺しているものの変調が目立ってきた。 最初に見たのは胸を抑えて悶える三馬鹿2号
仙人もどきだが、顔を真っ青にする彼女におろおろするも、よく見たら胃痛の症状だとわかって
胃薬を与えたら治ったという次第。


仙術で寿命を延ばすとどうしても当時の体の特性を維持しないといけない。
雑食で、苦労人の邪仙ならともかく、やんごとなき身だった三馬鹿たちはどうしてもそれなりの
食生活ということになるが、現代の食糧に対してはやはり当時の食物と比較しても高カロリーであり
体の中に消化酵素がない場合だと、腹を下すという事例が多発してしまう。
メトセラ娘が問題にならなかったのは、結局のところ食べ物事情が厳しくて食べられるものなら何でも
口に運ぶしかなかったからである。


当日は薬屋の診療所で最新技術を用いて調査ということに。
三人は反抗するかと思いきや、やっぱり思うところがあるらしく快諾してくれた。
やはり体の変調は起こっているということなのだろう。


はじめてみる検査機器に三馬鹿はかなりびっくりしていた。当然のことでこれまで触診とかいいところ
ただ見るだけだったのを注射ありの、超音波やMRI CTまで利用するというのだから本格的である。
特に偏重が酷い仙人もどきを標的に検査。
すぐに出てきた結果は案の定消化器の不調。 現代の食生活によるギャップが生まれているのが原因のようだ。


そこで仙人もどきにはさらに胃カメラが投入されることになった。
バリウムを呑まされ苦しむ仙人もどきをしり目に内臓の中を見る残り二人の目は輝いていた。
あまりに仙人もどきが暴れるので鎮静剤が投与される。
出てきたのは大きな潰瘍。なおるとはいえこれは辛い。


結局潰瘍の薬をあたえて終了、仙人もどきは二度と来るかと憤慨していたが
後で聞くと薬がたいそう効いてご満悦だったらしい。
まあ、そうでなければこうやって薬を取りに来ないよなうん。