□月 ●日  No1878 当時はスプーンのみ


はじめて3馬鹿たちと会食したのだが、とりあえず奴らとの好感度はそこそこ
稼いでいると分かった地点で何より。何かを食べる際に、先に食べたのを確認してから
口に運んでいるのを見逃していないが。
お前ら毒喰らった位で死ぬ訳じゃないから。


とにかく大変なことは今の幻想郷と比較しても、あの3馬鹿たちとの食生活には
大きなギャップがあるという事実である。
秋姉妹から渡されたサツマイモ一つとっても、彼女たちには未知の食べ物である。
料理の仕方が分からないからといってこっちに助けを求められても困る。
秋姉妹はその程度は常識と思って料理方法を教えなかったのだろうが、今後は
きちんと教えるように伝えるつもり。


サツマイモの調理といっても、木の葉を集めて焼くというまあいつも通りのやり方だが
サツマイモを食べた仙人もどきが大興奮してあちこち駆けずり回るのは少々迷惑なので
やめてほしい。今後の展開を考えると頭が痛くなる。


さて、注目すべきは聖徳王たちこと3馬鹿は箸を使うことが出来ないという事実である。
いまいちピンと来ない人も多いかもしれないが純然たる事実である。
彼女の時代には食器が少ないのである。
そこで用意したのが先割れスプーン。金属の食器はどうなのかと言われて
色々返答に困る。人事が万事こんな感じ。


数回ほど使わせたら、今度は便利すぎてそればかりを使うようになった。
ここから箸に持って行きたいが果たして大丈夫かどうかは知らない。
とりあえず今は考えるのはよすことにする。