□月 ●日  No2349 みんなつらいです


強風がひどい季節になっております。春が近づいたと言うべきでしょう。
さて、このころになると盛んに現地に行きたがる八雲商事社員が急増します。
大体の場合そろいもそろって花粉症の方々です。
これには次のような理由があります。


まず幻想郷では確かにヒノキや杉をちょこちょこ植えていますが、常時建材不足なので
ガンガン切り倒されます。なので一定数以上には木が増えていないというのが一点。
さらに、もう一点の理由として幻想郷は舗装されていないため、地面に落ちた花粉が
再び舞い上がるわけではなない、こちらの二点となっております。


従いまして幻想郷で花粉症にかかる方ってはとてもまれでありまして、
花粉症の有無で顕界の人間かどうかを区別するなんて風潮もあったりします。
また幻想郷に行きますと、アレルギーに対する薬を薬屋から処方してもらえる
チャンスがあります。結構高いのですがかなり有効らしいです。
月面人は薬を投与しすぎてアレルギーを起こしている人が多いらしく
そういうアレルギー反応を抑える薬というのが普及しているらしいです。


さて、この花粉症ですが顕界では妖怪でもなります。
この時期になりますと、花粉症の治療のため幻想郷行きを検討する妖怪が増えます。
こいつらがちょうど夏になると移住を完了するので、夏になると妖怪だらけに
なるのはそのためであります。
もっとも幻想入りの場合、この辺が不便になりますとお話しすると
大半の妖怪は心が折れるようです。


山は自然に満ち溢れているのに自然破壊をしていると称して暴れている
妖怪を見かけたら、その妖怪がくしゃみをしているかどうか確認しましょう。
自分も花粉症だったら、同志と言われるかもしれません。
先日そんな感じで某サル妖怪と仲良くなりました。