□月 ●日  No3042 守護霊ではない


 死者との交信という言葉がある。
 多くの心霊関連の番組が消えた現代において死者との交信についてだけは
 未だに、テレビコンテンツとして残っている。しかも実際に成功した場面を見せていない。
 なぜこのような番組が残っているのだろうか。


 それは実際にそういう職業があるからである。多くの場合は警察組織の一部に組み込まれており
 犯罪組織の一助にするのだが、彼らの証言には証拠能力は全く存在しない。
 人間の体がなくなると、思念は極端にバイアスが掛かった状態になることが知られている。
 冷たいところに自分がいると言っても、実際に冷たい場所にいたのではなく低体温症で
 亡くなった名残でこうなったとかはざらの話だ。

  
 したがって交信はすれど、証拠能力として使用するには別途物証が必要である。
 ここでポイントになるのはこの交信は種も仕掛けもるということだ。
 つまり、普通に技術として確立しているものだそうだ。もっとも信頼性が
 低いこともまた立証されており、今日までインチキっぽいがインチキではないという
 微妙な立ち位置が続いているのである。


 手続きは簡単、ある山に登ってイタコと呼ばれる人物にパーソナル情報を
 与えて降霊させる。ここでイタコのフィルタリング能力が試されるのだが
 今回雷子にこれだけのエネルギーを供給できる相手であるので、
 その辺は心配ない。むしろイタコが危ないのだがそちらは危険手当を払っている。


 さて、実際の結果についてだが、まとまるまで少々時間がほしいところだ。