□月 ●日  No3043 税金払えば皆市民


 懇意にしている弁護士先生のところに挨拶がてら、ある相談をしている。
 それは雷子の給料のこと。給料の額は問題ないのだが、税制上の問題が浮上した。
 住民税はどうなのか、年金関連はどうなのか、所得税はどうなのか。
 税務署に行けばいいのではと思われるかもしれないが、この弁護士先生もまた妖怪を雇用しているので
 先輩に尋ねるのが一番と考えた。弁護士の出自については後日。


 住民税などは税務署の裏処理で、所得税も同様に処理ができるとのこと。
 役場の専門部署に相談すると後ろに通されるのだとか。

 
 もう一つの問題は雷子の銀行口座。やはり必要だという話になり、印鑑を作らせて
 印鑑証明を取得すべく役所へ突入。 証明を手に入れれば今度は銀行口座を作る。
 これで一応銀行口座を手に入れることに。


 次に必要なのは保険周りなのだが、彼女の場合、病気にはなることは考えにくいが
 身分証明としての健康保険は必要となるので、これまた専門の書類を書いて
 登録費を支払えばいけるのだという。


 驚いたのは役所の対応で、雷子を軽く調べると間違いなく妖怪変化のたぐいですねと
 認定した上で処理を行っていた。 かなり手慣れており、こんなので大丈夫ですかと
 尋ねると「税金払えば皆市民」という有難い言葉を賜った。