□月 ●日  No3057 ターボ


 朝倉の一件とは同時進行で、もう一つの案件も追っている。
 これは深夜にだけ出現すると言われる。都市型妖怪である。
 これはおまけみたいなものなのだが、わざと遭遇するように行動することで
 現象を確認するのである。


 この業務は何のために行うのか。それは都市型妖怪存在の固着と言われる。
 この業務を行うことでこちらの実入りが結構あるのである。
 かなり美味しいから同業者でもこの仕事をするものはそれなりにいる。


 もちろんリスクも多い。攻撃されるリスクも有るため
 常時スペルカードを実行可能な状態にしておかないといけない。
 注意しなければ交通事故などを誘発するので、必要に応じて
 退治する必要もあるのだと言われる。


 この情報はあるルートを通じて、本として編纂されるのだと言われる。
 それがどのように流通するのかは自分は知らない。
 今回の案件では自動車に並走する老婆だったが、冷静になってみていると
 シュールで笑える。 しかも雷子が話しかけて談笑モードになっていた。
 この老婆も無事本に登録されることになるだろう。