□月 ●日  No4020 米帝


 米帝の場合、幻想世界とアクセスできるようになったのは実のところかなり古い。
 しかしながら、その当時は妖怪変化とのアクセスにはある企業が介在していた。
 実はそれが八雲商事のモデルでもある。現代では警備会社となって、当時の面影は
 ほとんど残っていない。

 
 かつては労働争議など彼らの活躍の場はいくらでもあった。
 呪術的なものも十分生きていたこともあり、顕界でいながら
 妖怪変化が生きるにはかなり有利であったと言える。
 妖怪変化は自分たちの能力を生かして、商売を行っていた。


 これに待ったをかけたのがFBIである。当時は妖怪変化と戦うために作られた組織でもあった。
 もっとも戦い方といっても、商売敵になって彼らの仕事を奪っただけである。
 妖怪たちは抵抗したが、その呪術的なやり方は合理主義に押されてしまうことになった。

 
 さて、こうしてピンチになった彼らはどこへ向かったのか。
 彼らはある船に乗り込み、彼らのネットワークで知られたあの場所に目を付けたのであった。