□月 ●日 No4602 欧米列強
よく聞かれるのですが、幻想郷はなぜ植民地化しなかったのでしょうか。
そりゃあーた、市場としての魅力もないし、労働力としての魅力もない。
ついでに言えば、抵抗されるとシャレ抜きで全滅させられるから
探検して全滅したもんだと思ってそれ以上探検が進んでないとか色々。
重火器があるといっても結局船団で運べる軍隊なんてたかが知れているし
そもそも論として彼らは探検のための装備なので、そこまで専門的でない。
そうこうしている間に資本で首根っこをとられてしまい現代にいたる。
また当時から妖怪変化の加護を受けた人間は神託を受けた人間と
同等であることも知られておりまして、戦争をひっくり返したケースもある。
妖怪の加護を受けた人間はどうにかこうにか火あぶりにして、
民衆は敵討ちで何とか戦争に勝つという荒業をやってのけた。
そんなわけでその国については妖怪変化は利用すべしって
考えがかなりしっかり根付いておりまして、でも侮るとひどい目にあうことも
わかっていることから早々に融和政策をとるようになっていた。
現代でも妖怪どもに市民権を得させる口実としての外人部隊など
いろいろな方法で彼らに市民権を与えるようになっているが、
その辺に目を付けられて移民の流入が社会問題になっている。
一応妖怪の存在は公然の秘密なのである。