八雲商事ほどの会社ともなれば自治体の協力は欠かせない。
特に八雲商事が抑えた土地はつまるところ曰く付きばかりである。
土地の価格が抑えられるってのもあるし、そこにいる問題のある妖怪変化を排除するって
意味もある。特に後者は自治体にかなり歓迎された。
さて、そんな八雲商事にも色々な危機があったが、その中でも問題となったのが
某巨大レジャーグループによる土地買収だった。
土地の価格が安く、しかも安全性が確保された土地を狙っていたわけである。
そこでどうしたかというと、その会社が持っていた名義株問題を
リークさせることで対応した。もちろん相手は乗っ取り対策のためにそうしていた。
我々のほうがお金があったのである。
そうなるのも郁子なるかなと思う。
そんなグループ企業も20年前に前会長が逮捕されて現代にいたる。
まあ、この辺の問題が終わったくらいのタイミングで幻想世界では異変が
続出するのだった。