スペルカードシステムを語るうえで欠かせないのは
数学の存在でしょう。というか自然科学に数学を適用するというのが
重要なファクターといえます。
自然科学に数学を適用するのは二つの側面があります。
一つは錬金術のレシピ保存のニーズがあったこと。
もう一つは魔術の安定制御のためでした。
一方で測量数学がありますが、こちらはどちらかというと実用的技術というものです。
魔術の制御は化け物が起こす様々な出鱈目な技術に
対抗するための重要な技術になりえたので
今から1000年前まではなんとか人間に使われないように
という妨害行為があったそうですが
それが変な方向に上手くいったのです。
つまりペルシャで妨害工作をしていたら
その情報が西洋に流れたのです。
西洋はろくに数学が使われず、いいとこ建築か、測量程度にしか使われませんでしたから
ノーマークだったのです。
こうして妨害もないまま自然科学はあっさり数学と結びつきました。
妖怪変化はこの事象に驚き、初期の魔術師は数学と魔術の結びつきに
傾倒しだします。これが朝倉さんみたいな人が出現する理由となっているわけですね。