■月 ●日 No4826
基本的に妖怪の楽園とされる幻想郷でありますが
実は幻想郷では生活がなじめないで、顕界に舞い戻った
妖怪はそれなりにいます。今回はそういう人を紹介しましょう。
彼の名前はデスナイトです。中身がすっからかんな鉄鎧の武者です。
彼らは重火器の出現で速攻幻想郷行きを決意した者の一人です。
現代だったら、紅魔館の置きものになれたかもしれませんが
結局彼らは幻想郷にいることはできませんでした。
原因はスペルカードに慣れることが出来なかったためです。
正確にはその手前の弾幕が出現した段階で彼の命運は尽きていました。
彼の特徴はあくまで鎧の防御力です。
しかしながら所詮は人間が着ることが出来る鎧ですから
ぶっちゃけ役に立ちません。銃で簡単に穴が開く欠陥兵器です。
それは弾幕相手でも同じこと。弾幕は回避する者なのに
かれは防御力で受け止めようとしたのです。そして当然失敗。
なるべくして幻想郷を離れることを決めるしかなかったのです。
しかし彼の命運は尽きませんでした。
ちょうど戦争が終わり、彼の特徴はショービジネスととても
相性がよくなりました。最近は鎧よりもゆるキャラの中身とか
アトラクション施設にいるネズミの中身、超重量級特撮スーツのアクターなど
たぶん色々な妖怪の中でもっとも大成功を収めているひとりです。
まあ人生万事塞翁が馬という話。