□月 ●日  No1956 落下物はおれのもの


幻想郷のゴミ処理を考える。
幻想郷において生ゴミは資源であり、基本的に農家の方が回収しに来る。
基本的に燃やすわけではなく。地面に埋めるというのが基本である。
こと幻想郷のように自然のサイクルが一部切断されている場合このような
循環を行うことは絶対必要な要素である。
そのため、基本的に幻想郷内はごく一部の例外を除いてはゴミひとつ落ちていない
場所といえるだろう。


酒場街では土の入れ替えという不思議な事業を行っている者がいる。
以前も紹介したのだが、お酒好きの幻想郷住人が酒場街とかで飲み過ぎると
地面に直下型ボムを落とす場合がある。 
こいつは回収されるのではなく埋められる。
数日経つと、その土を回収しに来る者が現れるのである。 
この手の土は肥料として役に立つだけでなく 妖怪によっては別の特殊効果も
付加されるのだとか。 


土をすきとっているため道路は基本的に草が生えていないのだが当然のことと
言えるわけである。


弾幕戦が行われると、にわかに集まる者がいる。
これまたリサイクル業者だ。たとえば高エネルギー系の術で木が燃えたとしたら
その灰を回収する連中が現れる。灰は清酒醸造に使われるので、貴重だったりするのだ。
弾幕の中には物質を投げる者もいるが、こうなると物質集め合戦が始まる。
酷いケースでは弾幕戦を遠目で見つつ、落ちた弾幕を拾って鉄屑屋に持って行くもの
すらいる。弾幕で家を破壊されてもあまり文句が出ないのは実のところ、
それで黒字になるケースもあるからだそうだ。
調子に乗ると命を奪われるがそれはそれ。


というわけで、最近黄金を撒く妖怪は出現しないのかという意見がある。
でもそんなことをすれば金の価値が下がって仕方ないと思うのだが。
幻想郷住民も何だかんだいってしたたかであると言えるだろう。