■月 ●日 No4915
幻想郷だろうが顕界だろうが人気があるのは甘味の類でして
お酒が苦手な妖怪は特に甘味を得ようとします。
まあよくある話なんですよね。
饅頭や大福餅などは安定して人気がありますが
こちらが運ぶのは概ね砂糖です。幻想郷で塩以外に不足気味な物資の筆頭です。
砂糖の量産っていうのは博麗大結界分離後に確立された技術のため
砂糖は極端に高級品になっていました。紅魔館が備蓄していた砂糖で
一時期経済的に優位に立てたってくらいです。
河童たちが代用甘味料などを合成して荒稼ぎしようとしたのも有名です。
サッカリンというんですが、こいつが代用甘味料として幻想郷では
猛威を振るいました。顕界でも似たようなものでしたが、なぜか
このサッカリンが入ってしまったのです。
まあ、今はサッカリンは禁止となっております。
幻想郷にもコークス炉があるんだとかで、少量ですが製鉄も
やってるわけですが、この副産物で出るコールタールを
材料にしていたわけです。
迷惑かもしれませんが、それでも合成で得られる甘味は
顕界がちょうどごたごたで輸入が滞ったこともあり、顕界と同様に
汚染されていたってわけですね。
今となっては って話。