■月 ●日  No5260

 マジックアイテムっていうのはパチモンのオンパレードであることは
 周知の事実です。つまり偽物であり、贋作の数たるや大変な数
 そして幻想郷に流れ着く大量の贋作は結構シャレになりません。
 ここでいうマジックアイテムは顕界では古美術と呼ばれるもので
 鑑定団に持っていって、二束三文で評価される奴がくることが
 多いわけですね。

 ただし、実際の効能はというと、それが単純ではない。
 贋作だからと言って効果があるかどうかは別なのです。
 たとえば香霖は物の名前と利用方法がある程度理解できるため
 最終的な判断をエレンのマジックショップで行うケースがあります。
 今日も大体そんな感じ。
 彼に言わせればエレンの声はスイッチが入ったモードが標準らしい。

 で、香霖が持ってくるのがまあマジックアイテムの贋作達
 鑑定団に持っていくと「ざんねーん」って言われるやつ。
 もちろん、それがかなり危険な代物だとわかっているから
 エレンのマジックショップへ持っていく。
 場合によっては破壊する必要もあるからだ。

 今日がまさにそうである。
 いちおう言うとエレンは相当の魔術師である。戦闘能力だけなら
 紅魔館の図書館の主とやり合えるくらいには戦闘力がある。
 結局、結構な額で、引き取り。
 引き取ったものはなぜかシェルターみたいな収納庫をもつ
 クロークカードに放り込んだのでした。
「あのバカ、こんな危険なもんを気軽に扱いおって」とかいってな。
 金属の半球二つで構成されたこの物体は 2つ組み合わせると死ぬらしい。
 誰が? まあ言うまでもないでしょうな。 


 

 

 

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