■月 ●日  No5426

 幻想郷へ安全に移動するには儀式が必要である。割と当たり前の話。
 カミの力で移動とかできれば便利だが、実際には大電力が必要になる。
 昔だったら雷を呼んで、そこから変圧して利用していたとかなんとか。

 んで、この儀式というのは本来は人員を割いて行うのだが
 それをほぼ力づくでやったのが岡崎先生の開発した結界を突破できる
 システム類である。最初は大型設備、その後は列車一両分に小型化
 さらに現在ではそのサイズは小型化しており、コンテナ半分まで
 小さくなった。当然消費電力も小さくなっている。 
 
 なぜ小型化できるのかという理由は単純だ。結局、この機器の大半を
 占めていたのは、結界に入っている暗号の解読やトライアンドエラー
 あり、結界を構成するプロトコルがわかっていれば機器の小型化が
 可能だったというわけね。プロトコルはちょこちょこ入れ替わっているから
 汎用性はないが、今じゃ、力押しで結界突破できるのは
 顕界でも活動できるあの巨大ロボだけになったという話。

 まあこの辺の事情を内側からマーカーで手がかりを送信することで
 結界突破を可能にしたルーキーはすごかったんですが、
 そのせいで発生した事案はそりゃもう大変なことになってまして
 本当頭が痛いですね。