■月 ●日  No5705

 霊能局の櫻崎さんのところに泥棒が入ったらしい。まったく命知らずなやつである。
 そして案の定、なんかもらって人事不省の重体になったらしい。
 当然医者はお手上げポーズになっており、旦那は逆切れして大変らしい。
 なんでこんな話をしたかというと巻添えをくったからだ。

 もちろんきちんとした理由がある。櫻崎さんが使用している祭具を盗んだ
 犯人は最近流行の泥ママと呼ばれる人種なんだそう。 彼女は普段は家にいない
 櫻崎さんの家にある調度品をなにかのはずみで見てそれが高く売れそうだと思ったのだとか。
 最近はオークションとかに売ればいいとか、訳が分からない流れが
 生まれているのであきれ返る。

 で、櫻崎さんの祭具っていうのは概ね曰くつきである。はっきり言って
 劇物の類だ。博麗の巫女としての訓練を受けなきゃ危なくて扱えない。
 これは霊能局の人間でもである。
 ゆえに同じ訓練を受けているうちの浅間さんに話がきたというわけだ。
 私ってエスコートする意味あるのか?と思ったが旦那さんの足止めのためだった。
 
 それにしても素面の浅間さんってこんなに頼もしかったのね。
 失礼すぎるがな。