■月 ●日  No5739

  ハロウィンの本場、米帝では妖怪退治は高度に民営化されている。
 倒すのではなく、専用の保存箱に保存するという代物のため
 間違って解放でもされたら大変なことになる。
 結局飛行機便でこちらに運んで処理をするってことをするのだが、まあ毎度毎度
 よくもまあこれだけの処理をするもんだと呆れてしまう。
 もちろん飛行機にうちの職員二名が同席して万が一に
 備えている。もっとも飛行機が墜落しても生還できるような
 連中であることを予め記しておく。

 うちの領海に入ると多くの妖怪たちが封印された状態で
 わからせられるらしい。もうどんな手段を使ってるのかは
 よくわからないが、確実に言えるのはわからせられていることである。
 結局ですね、うちのところに到着したときには多くが
 消滅しているとか、消滅に至らなくても相当ボロボロになってるかの
 二択である。

 なんでこんなに弱るんだって?そりゃね、彼らは意味消失したり
 意味が変質すると弱るんですよ。んでだいたい、娘の姿に
 魔改造されるわけですよ。 あとはもうわかるね。