■月 ●日  No5934

 霊能局はあくまで宮内省の一部署です。やっている業務は主に祭祀の手配や
 スケジュール調整、警備、ほかには重要施設のインスペクションなどとなります。
 ここではインスペクションについての説明をしましょう。
 まず、巨大な建物やランドマークではそれ自体が一種オカルト的意味合いを
 持つようになっています。なので超大規模建築物の許認可は建設大臣が担っております。

 当然この土地の地権者への交渉も大切ですが、地権者は実は人間だけでなく
 土地神も存在します。稲荷などの移転も問題です。彼らには縄張りがあるので
 彼らを納得させるような積層構造も必要になったりします。
 大規模地下鉄ではそこにプラス地底にいる井戸神が絡みます。
  
 霊能局のメンバーをみていると概ね背広を着ていてどうみても普通の公務員です。
 それもそのはずだいたいがちょっと霊感が強いだけの人間で下手をすると
 人間の地権者と同じように対応しているのが現状です。
 だいたいそうなると相手もほぼ人間の姿をしているので、単に位相空間違いで
 地権者の家に伺って挨拶をして世話話をしてなんて人も多いです。

 インスペクションとはそうした地域に根付いた土地神などのテリトリなどを調査診断し
 調整を行い、建設大臣や建設主事に助言を行う大切な仕事と言えます。
 あまり変化がないように見えますけどね。