■月 ●日  No5716
 
 なんか古代の超魔術の争奪戦をすることになったまな板やで。
 古代の超魔術というと大破壊を生み出す特別な魔術とか、汚染地域をつくるって
 タイプの魔術とか色々ありそうなもんやが、今回の件は朝倉理香子が参戦しなかった
 これにつきるわ。大魔術と言ったら絶対奴の暗躍があるんやが、朝倉が来ないなら
 ほぼ意味がないんや。だから争奪戦の相手に、今回の案件が無意味であることを
 伝えたいところなんやが、これがいつものことなんやが伝わらんのや。
 
 そりゃそうや、確実に疑うもんこんなもん。
 これは霊能局でもよく言われているんやが、そもそもこの手の話は
 当時はすごくても今見たら大したことがないか、事故が多すぎて封印か
 失敗したもん隠すのいずれかなんや。
 
 だから一応こっちで調べてから引き渡してもいいことも多いんや。
 相手組織が地権者なら当たり前やろ。それを狙って土地を取得したんやろうから。
 
 けどなこの案件は朝倉理香子が興味を示さなかったんや。
 それでわかるだろ。同業者ならってことなんや。
 聞く耳持たないならそれはただのパー認定や。

 実際さんざん罠とか踏みまくってひどい目に遭いながらゲットした技術は
 そりゃもーしょっぱいもんやったわ。