■月 ●日  No6009

 幻想郷の妖怪と我々の間で大きな違いとなっているのが使用しているスペルカードの種類です。
 スペルカードとは一種の契約であり、妖怪が発動するなぞかけです。つまりある程度解決の手段があります。
 成分無調整になると、もう回避方法はルールを捻じ曲げるしかないですね、実際にやった阿呆もいますが
 なかなかひどい有様でした。

 一方で我々が使用してるスペルカードは区別するために「疑似」スペルカードと名乗っております。
 疑似というのは妖怪が使用するスペルカードの仕組みを人間が利用できるようにしたものです。
 厳密に言うと、霧雨のご息女のご息女が使用しているスペルカードも疑似スペルカードです。
 この技術は完全に我々の社内で開発されたもので、その目的は単純に事故防止です。
 
 また疑似スペルカードでは、一般のスペルカードと全く違う性能になっているものが少なくないです。
 たとえば、幻想郷内部で運用される戦車を駆る里香女史の疑似スペルカードは「レーザーゴーゴン」と
 呼ばれ、純粋に防御全振りです。
 
 いわゆる弾幕をレーザー兵器で迎撃するというもので、攻撃機能を一切持ちません。
 冴月燐と名乗る社員の疑似スペルカードはさらに独特です。攻撃もできなきゃ防御もできません。
 呼び出すのは巨大バッテリーと、武器庫であり様々な武器を補充することが出来ます。
 用途に合わせて、危険な武器も格納されているとのこと。

 このように疑似スペルカードは本来のスペルカードよりもフリーダムです。
 なんでこんなことになっているって?
 スペルカードの弾幕にかかるコストが申請制多くが自腹だからだよ。以前朝なんとかってバカが社内で弾幕の中身を
 負担するのを悪用して高価な弾幕を使ったからです。本人はいたって真面目だったようですが。