■月 ●日  No6128
 
 なんかんだですが霊能局の局長に感謝されました。
 実のところ局長が復活することはある程度想定していたというか不死身と言われていたそうですが
 全く関係なさそうな第三者が突然やってくるのは想定しなかった模様。
 これは観測ノイズと言われるもので、当初から観測されると踏んで行動するのと
 観測されるとは思わないのとでは相手も対処が異なる。

 ついでに言うと私自身がこの手の怪異に出くわすとキルリアン振動系の処理を
 行っているのも相手にとっては完全に不意討ち状態だ。
 防御が崩れてしまい、混乱するのは完全に想定外である。

 相手はニンゲンに擬態していたがほぼ確実に人ならざるものだ。とはいえ私たちが
 普段接触している妖怪とも違うタイプだ。というかそもそもここは自国なのだろうか。
 いわゆる妖怪を斃すために作られた結界内にも見える。
 というか結界が崩壊していないのなら、局長が復活するくらいは想定できるか。

 とはいえ、私が突然乱入したことで、びっくりしたのは人ならざるものだ。
 普通に対応するとしたら殺すことなんだろうけど、それでも混乱して動きが数秒でも
 止まってしまったのはラッキーというかなんというか。
 
 あっ、実は巻添え食って二度復活したからかもしれんな