■月 ●日  No6186

  幻想郷で情報伝達する一番容易な方法と言えば手旗信号だと思う。
 妖怪の視力と飛行能力があってだが、かなり高速であり、弾幕による
 モールス信号に似た信号との組み合わせでだいたいの連絡はそれで済む。
 電子通信も同様で、大容量メディアを物理的に天狗に運ばせた方が
 情報伝達が早いってことがよくあるわけだ。
 
 これらは幻想郷で一時流行った相場によるもので、情報を早く伝えたいからと
 うちの会社にも通信機器の打診があったんだが、山がちだから無線通信は
 効果が薄いし、第一電力確保も難しいとあって、結局昔ながらの
 手傍信号や通信用の魔術などを強化して今に至る。

 まあ現代ではネットワーク系の技術もよくなったので、一応は
 顕界の技術のほうが大容量通信には有利なのだが、やっぱりコスト面を考えると
 魔術による通信のほうがずっと早いってなっている模様。
 我々が顕界の技術を使っているのはもうほとんどフェイルセーフというか
 大容量スペルカード伝送用になってる。つまり、結局幻想郷住民に
 連絡をするのなら手旗信号のほうが早いのだ。

 問題はその費用がいつも自腹なんだよな。いや遅れる方が悪いんだけどさ。