■月 ●日  No5308

 うちの社食に、テレビ局が来てました。
 社食が改装したらしいので、それの特集らしい。
 うちの会社って関係者以外立ち入り禁止なんじゃって思ったが、面白いからいいか。
 なお、岡崎先生が映っちゃったらしい。まあ普通に話しているときは美人扱いだから
 問題ないね。なお、新メニューを完全無視した模様。

 次に来た明羅女史がちゃっかり新メニューをとっていたが、
 テレビ局はなぜか岡崎先生にくびったけだった。
 まあいい食いっぷりですしおすし。
 とっても美味しそうに食べますし。それもそのはず、岡崎先生のところは
 レトルト食品メインの食い物ばかりでまともなメニューはだいたい
 社食で食べる派なのだ。だからここぞとばかりに菜物が増える。

 まあ、この話、実は結構前の話でこちとら社員でオンエアーしたテレビを
 視聴していたのだった。岡崎先生が「みるなー」って叫んでいたが
 安心しろ、このテレビ報道でマジでファンが増えたぞ。

 まあ普通に行動していたら美人の類だからな。
 普段着はジャージだけど。

 

 

 

           

■月 ●日  No5307

 霊能局ってのは、言っちまえば顕界においても幻想世界案件に対応しないと
 いけない場面ってのがすっごいあるのですわ。そうした案件の対処をするところだと
 思っていましたが、そう思っていたことが私にもありました。

 霊能局で荒事をやってる奴ってほとんどおりません。あの辺は少数精鋭であり、
 この人数で良く回ってるなって思えるくらいの状況ですが、
 一人一人がとても始末が悪い人材のオンパレードです。
 だけど、彼らの仕事と言うのは、本来は滅茶苦茶地味です。

 一例を言いましょう。彼らの仕事の中の一つに建築主事への助言があります。
 総合設計制度に該当する大規模物件について、霊的なリスクがある場合に助言を行うというものです。
 たとえば、地震想定時に出てくる数値に一定の割り増し係数を加算するとか、
 一定の加護があり、それらがプラスにもマイナスにも働くときに発生しうる規制とか
 そんなものが色々あります。
    
 ほかにもイベント時の警備なんかもやってる時があります。
 対テロで警備をするときがありますが、この場合は呪殺とかその手の奴です。
 ほとんど反射して事故るらしいです。 当然だよな。

 霊能局の仕事はしばしばほかの官公庁と結びついて、色々やってくるし、やらかすときもあるので
 一部省庁から蛇蝎のように嫌われているという話もあります。
 さもありなんですね。、



 

 

           

■月 ●日  No5306

 八雲商事社員で人狼ゲームで遊ぶことになりました。
 誰が見てもリアル人狼ゲームです。釣りっぷりとかめっちゃリアルなサムシング。
 今回は無礼講と言うことで安心して釣れるぞ。
 まあもちろん、あの夢を運用できるドレミーさん(VRレミーさん)の
 力をですねあーしてこうして 朝倉がすっげえ珍妙なコスプレをして
 実行したアレであります。面白ければおっけーなのです。

 この前もこの方法でサバイバルゲームをやったら
 最高に面白かった。まあボードゲームとか、巨大コントローラーを使った
 ビデオゲーム勝負とかマジで楽しい。
 周囲が宇宙になっていて、結構いい感じであります。

 皆で遊んでばかりいたら流石に叱られました。
 ガバナンスはどこへ行ったんですかって言われましたが
 八雲商事ってガバナンスってあったんだっけってマジで思いました。
 割と法を平気で捻じ曲げてるよねこの組織。

 だって超絶ブラックなんですもの。
  

 

 

 

 

           

■月 ●日  No5305

 一応八雲商事にも異動があって、メリーとレンコたちが前線から遠ざかるようになった。
 まあ、二人とも戦闘向きじゃないからな。私は、ノーコメントと言うことで。
 異動することは悪くはないのだが、あまりに畑違いの仕事をさせるのはどうかと思っている。
 遠回しに辞めろって言っているようなものだからである。
 まあ、畑違いの仕事をすることで得られるものも色々あるから腐るのもよろしくないのだが。

 本当のところだと、これからの戦いは対人間と妖怪の二面戦闘である。
 月面と言う共通の脅威がなくなったことはつまるところ主導権争いの激化だ。
 顕界の歴史だってよくあることではないか。
 そんなところでうちの会社でも軍事費削減とかやってるから
 勘違いしたムカデとかが幻想郷にやってきたのだ。
 
 その前もアーキテクトが狙われたりもしたし、結局のところ、そこまで予算を減らす
 必要はあるのか疑問である。まあ無限にじゃぶじゃぶぶっこんだ基礎研究から
 応用研究に持っていき、コストダウンにつなげる流れなのだろう。
 ただコストダウンンの行きつく先は、コモディティ化なので技術流出とか
 そっちで問題が起こるわけで、ますます顕界の幻想郷化も進行しそうである。
 
 行き過ぎた科学と幻想って何が違うんでしょうね。

 

 

 

           

■月 ●日  No5304

 まあ八海山先生に連れられてやってきた天狗たちの集落。そこでは天狗たちが
 オンライン飲み会を楽しんでいる最中でした。
 そして使用しているパソコンは出た当時はそこそこいいのだけど、今から見たら
 ちょっと性能がアレ。

 なんでも河童たちからパソコンを買っていたら値段が高いことに気づいたらしい。
 どうみてもジャンクゲーミングパソコンの集合体に高額を付けていた。
 なめとんのかあいつら。あとでしばいたる(朝倉さんが)

 内容が内容だったので、ボスに連絡したのだが、せっかくだからと会員制スーパーに
 代表者と一緒に行くことにしました。会員制スーパーだときちんと在庫があるので
 そこで揃えることに。というか天狗たちが使用しているパソコンって決して
 使えないわけじゃないんだが、やっぱりモダンとは言い難い。
 
 薄型ノートパソコンとテレビの組み合わせを買わせたのでした。
 テレビは大型テレビ出力用で、より宴会がやりやすくなる代物です。
 まあどうせ八海山先生は天狗たちにお酒を卸しているからいいんだろうがな。
 
 だが結局彼女たちがたくさん買ったのは、パソコンよりテレビより、
 巨大ケーキやピザの類でした。まあ天狗たちが現金で払っているからいいんだけどな。
 

 

 

 

           

■月 ●日  No5303

 黄昏酒場ってだいたい何かの副業をやっているせいか、酒場のほうが
 副業ってパターンが多いです。幽霊とか妖怪とか、あの手絡みの仕事があるとか。
 警察の応援とか色々やばそうな仕事ばかりなのがちょっとアレですね。
 だいたい黄昏酒場の店って個人経営のくせに妙に設備関連が豪華なんです。
 まあ、安くやっているって噂もあるんですけどね。

 それはそれとして八海山先生、なんで私を巻き込むのですかね。
 常連の好だって?いや、否定はしないけど面倒ごとに巻き込まないでほしいです。
 内容的には、顕界にいる天狗たちの状況確認とのことですよ。
 実のところ混怪の活動制限があって、情報収集が若干スムーズでは
 なくなっているらしい。

 てなわけで現地に行ったのですが、情報収集がなんだって?
 情報が古い?そういうレベル? 
 まず言いたいことはですね、妖怪が顕界の暮らしから隔離して独自の文化圏を
 築いているっていう思い込み。それがそもそも間違いなんです。
 
 てなわけで天狗たちはオンライン飲み会をやっていたのでした。もうね。
 そして私が来た理由もわかりました。要は新しいパソコンの調達だったんだね。
 うん、これでいいんだろうかね。
 

 

           

■月 ●日  No5302

 真壁さんのことをお話ししします。真壁さんはクールな方です。
 異性よりも同性に人気がある感じです。
 ただし、発言がですね、なんとかいうか。レディースなんです。一瞬カッコいいと思ってしまった
 自分がなんというか。うん。

 そして真壁さん、某国のスパイから霊能局にやってきた凄腕なんです。
 本当です。本業は諜報です。壁に耳ありっていいますが、
 真壁さんの能力はそれです。壁に偽装して諜報活動をやってしまうのです。
 また、霊能局で弱かった電子戦でも大活躍です。

 彼女がなぜここに来たのかは私もわかりませんが、彼女はあまり前線には
 立っていません。本当は強いのですが、先輩曰く常識の範囲内の強さだそうです。
 先輩からすれば、基準が甘粕先生とか有江先生とかなので、
 あまり参考にはならないと思っています。

 ただ、元の妖怪としての素体が高速飛行に向いていないのは致命的かもしれません。
 知られてしまったら厳しい意味で、彼女の仕事はサポートです。

 ところで、一緒に住んでいた人、別れたんですかね。