■月 ●日  No6198

 幻想郷で注意喚起が出ていました。大したレベルじゃないですが。
 一部トイレ利用で小銭を用意してくださいというもの。

 顕界と特に認識の違いが生まれている場所がトイレです。
 あまりに厳しいというので、トイレの消臭スプレーが
 解禁になりました。それもそのはず、どうしたって幻想郷のトイレは
 水洗化されていません、簡易水洗ですらないのですから匂いが酷い。

 簡易水洗というのは汚物を流すのに蓋を併用するタイプのもの。
 使用する水が少ない汲み取り用のトイレを強引に水洗化するためのものです。
 ところが顕界からやってきた人にはハードモードです。
 自称現人神はその点まだ慣れているとのことですがそれでも
 つらいと言われてしまっているそんなレベルです。

 んで水洗化しているところと言ったら、
 自称現人神の家、エレンのマジックショップ、命蓮寺内の一部
 紅魔館の来賓用トイレとまあ、限られた場所にしかない。
 あと河童が整備した一部トイレとかがそうか。
 ただ、河童のトイレってカネとりやがるので注意が必要って話。
 
 竹製ではあるが洋式っぽく作ってあり凄いなと思ったので。


 

 

           

■月 ●日  No6197

 今回は統制の話。
 現代の企業はことあるごとにコンプライアンスやガバナンスが求められる。
 んで、ガバナンスの話なんだけど、うちの社員って結構フリーダムな
 連中が多いので、いわゆる承認プロセスとかをきちんと設けないと
 勝手に変なものを開発したりする可能性があります。
 
 正直な話。朝倉とか岡崎先生とかはまともです。
 正直安全です。なんだかんだ言っても会社のコントロール下で
 研究棟はやってくれますが、問題は妖怪変化たちの動きです。
 彼らにはコンプラとかガバナンスとかがないので、きちんと 
 手綱を握る必要があるのですが、それが出来れば苦労がないと言われる
 ひどい状態です。

 とはいえ、妖怪の行動に対してもキーコントロールを付けて
 変なことが出来ないようにすることはかなり重要です。
 幻想郷の妖怪たちに予算を付けている関係で彼らの動きについては
 常に注意が必要な状態です。

 一応監査部の人たちやコンプラ室の人がいるのですがね。
 彼らの動きをきちんと監視して場合によっては〆るってのは
 個人的にかなり大変だと思います。

 
 

           

■月 ●日  No6196

 女子会モードの小兎姫や櫻崎さんが朝倉の新しいキャンピングカーに
 招待されたそうだが、自重しなさすぎる空間拡張かましていて、かなり凄いことに
 なっているんだとか。
 基本的に朝倉は心配性のため、大災害が起こるたびに自分の拠点を
 やたら強化する傾向があるのだが、それらが極まった結果、無補給で回せる
 バケモノ施設になっているんだとか。

 んで、実のところ魂魄に譲ったキャンピングカーも十分バケモノで
 実は空間拡張にも対応しているんだが、それでも広さは最大2倍程度に
 とどまっていたのだが、今の奴は相当弄り倒しており、傍から見れば
 普通に車検が通るキャンピングカーなのだが、実際に住むと数十倍で
 利用できるという。たぶん空間を弄るとかまたは自分たちを小さくするとかの
 小細工をしているんじゃないかと予想している。

 特にこだわっているのがQOLの確保であり、これまでもトイレが自由に利用できて
 凄いびっくりしたのだが、便器は4か所あるとかで、もううちのチーム丸ごと
 入れても前線基地として利用できるのではないかと思う。

 これまたやりすぎじゃないかと指摘したら、最初にこれをやりだしたのは
 岡崎先生であり、岡崎先生の利用している乗り物がほぼそういうコンセプトだとか。
 小兎姫は、それは半分本当だといのだが、それはどう見ても掃除ロボを
 ローテーで利用しながら自分のいる場所を移動するというご無体な運用なのだという。
 まあ朝倉の方が色々マシって話なんだろな。

 
 

 

           

■月 ●日  No6195

 職業病の話。
 幻想郷で労働していますと色々な職業病になるわけですが個人的に傑作なのは
 ホラー映画がまともに見られなくなるってやつです。
 ほら、大きな災害になったあとでディザスタームービーを見るとリアルさに欠けるって
 あれです。リアルさに欠けていても面白ければいいんですが、そりゃもう
 どこかで引いてみてしまう自分がいるわけです。
 
 また、ホラー映画のお約束がほぼギャグシーンにしか見えなくなります。
 スプラッター映画とかは、ほぼ突っ込みしかできなくなります。
 実はこの突っ込みというのが幻想郷への妖怪への対処方法の一環であるため
 職業病が発動して、映画を見ても声を出して突っ込みを入れるって流れが
 出来上がっています。もうだめです。

 そんなこんなですから、映画を見たい場合は自分でホームシアター施設を
 買って自分で見るしかありません。現代では映画が配信になってるから
 ホームシアターが滅茶苦茶お手軽でとても捗ります。
 VR眼鏡も比較的いいんですが、これはこれで、MR機器を普段から使用している関係で
 ちょっと没入感が足りなくなります。

 やっぱり素直にホームシアターです。安いし。
 
 

 

 

 

           

■月 ●日  No6194

 八雲商事関係者でトップクラスのやばいやつと言ったらエレンの
 マジックショップだとあの紅魔館の主人すらお墨付きを与えるわけですけど、
 そんな彼女と、畜生たちとの抗争は割と語り草である。
 というか、やってることが昔の反社関連映画とほとんど変わらない。
 まず、このマジックショップに出入りしている奴らが概ねヤバいやつである。
 取引先もだいたいヤバいやつばかりというかPMCとかそっち系もいるわけだよ。
 
 んで、マジックショップに色々いやがらせしてきた反社の連中だけど
 ふわふわぱちぱちモードならまだいいんだが、いやそれもやばいか
 まーとりあえず、ふわふわぱちぱち状態で、いやがらせをしてもあっという間に
 自己修復されて糠に釘だったとか。

 そうなってくると、真っ黒モードの商売やってる時を狙ってくるんだが
 こちらはなんかうまくいったらしい。いや逆襲するための口実集めを
 されてしまったというのが正しいだろう。
 マジックショップから多くの武器を持ち出したとあったがその武器の悉くが
 使い物にならなかったらしい。使っても暴発するし、中には欠陥兵器とかも
 掴まされてしまっていた。というかですね、ドラム型の機動兵器なんて普通に考えて
 欠陥兵器だと思うんですがなんで略奪しようとしたんでしょうか。

 それらを使ってマジックショップを攻撃したら当然自爆しまくってしまったとかなんとか。
 そりゃそうだろって思うわけなんだが、まあこういうこともあって見事
 この反社たちは出禁になったという次第である。
 自爆だったからまだいいけど、本気出されたらマジで助からないと思うんだけど
 どうなんだろうな。

 

 

 

 

           

■月 ●日  No6193

 八雲商事ってものすごく八方美人的な組織だと思われておりますが
 敵対組織もやはり存在します。というか、顕界の都合で敵対するしかないって
 いうのが正しいのですが。
 それが畜生界の住人たちです。なんでってそりゃあーた
 反社だからですよ。反社。

 とにかくこの連中と言ったら修羅の国びっくりでしばしば抗争しているときている
 んでよりによってマジックショップエレンのスイッチ入ったエレンに喧嘩を
 売ってるような輩である。武器を購入しようとして追い返されたとかなんとか
 報復しに来たので、逆に報復し返したとかなんかすげえ話を聞いている。
 
 まあそれでも昔は連中ともそれなりによい関係を築いていた時期もあったんですよ。
 と言ってもどうしても連中ときたら特定の連中に贔屓するすることはできないから
 トラブルのタネになってると。
 そんなことがあるから、うちの会社の連中が攻性組織化したりしていたんですよ。

 はっきり言いますが、紅魔館が来たときトラブルにならなかったのは
 ぶっちゃけあいつらよりマシだったからにほかなりません。
 月面人も同様。あいつら仁義は通しますから。
 
 そんなわけなんでうちの会社と取引できないやつって話です。

 

 

 

           

■月 ●日  No6192

 このところ幻想郷での赴任活動のハードルが滅茶苦茶上がっていると
 確信している。要因ははっきりしている。衛生観念等の価値観の変化が
 許容範囲を超えたからだ。

 幻想郷に行ったらまず確実に、砂埃だらけで服が汚れるって叫ぶ奴だらけに
 なるだろう。お風呂だって毎日入ることはできない。
 幻想郷の場合、お風呂に入る頻度は都市部では多くてもちょっと不便な場所に
 なったらもう一週間に一回は当たり前だろう。
 幻想郷の妖怪というか人妖は一部の例外を除いて変なにおいがすると思うだろう。

 これらは完全に価値観の変化によるものなのでどうしようもない状態だ。
 特に男性よりも女性のフィールドワーカーが減っているのも問題だ。
 現地採用の人を利用して人手不足対策をしているが今度は基礎学力の差が
 ネックになっている。では基礎学力を上げるために学校で特進クラスとか
 つくったとしたら顕界の価値観に染まって元の木阿弥である。

 凄い大問題だが、それでも幻想郷に行きたいのならもはや大歓迎だ。
 覚悟は必要だけどな。