恐竜たちの最期

○月 △日  No361 花に追われた恐竜より


恐竜が絶滅した直接の原因は巨大隕石の衝突であったことはとても有名な話ですが
実は巨大隕石衝突前の白亜紀にはすでに恐竜は衰退していたことはあまり知られていません。
本編では風見幽香出現の話として書かれていますが、実は恐竜衰退の立役者こそ
花の存在なのです。
これまで偶然と風向きに左右されてきた植物の繁殖方法が、虫や哺乳動物を媒介させた
方法へと変わっていったのがこの時期なのです。
花の出現により、植物の繁殖力は爆発的に上がりました。
しかし多くの恐竜はこれらの被子植物たちを食べることができませんでした。
被子植物を食べる恐竜はトリケラトプスなどの"つの竜"出現を待つことになります。
被子植物に駆逐される形で裸子植物は北へと追いやられていきました。
恐竜の中には寒い地域に順応した者もいましたが、隕石衝突による長い冬には
耐えられなかったようです。



しかしながら恐竜の系譜は完全にとぎれたわけではありません。
恐竜から枝分かれした始祖鳥の子孫 鳥たちがふたたび地上を支配することになります。
竜の言霊は幻想となりましたが、すべてが失われたわけではないのです。