ここ数日というか一ヶ月くらい元気がない綿月依姫がようやく復活した。
説明しよう。
実は先日まで八百万のカミ様サミットでお馴染みの神無月だった
綿月依姫の能力は八百万のカミの力を行使して戦ったり、料理したり
掃除したり、月兎どもをびしびし鍛えたりしつつ猫かわいがりしたり
夜は横になってポテチを食べながら駄弁ったりするのだが
この神無月になるとそうした能力に大きな制限が出てしまうのだ。
もちろん全く下ろせないわけではない。
神の力は分化できるため合祀といったこともできるのだが
それでもレスポンスが一気に落ちてしまうのだ。
月兎に対してはまだいいが、こと実戦になったらかなりピンチだったといえる。
だから彼女はこの月になると大人しくしているか
冬に備えてトレーニングなどをしているのだ。
どちらかというとカロリー過多でダイエットに勤しむ姉と
一緒に鍛えるためのようだ。
なんというデジャブ。
だが、彼女の問題を解決するヒントがあった。
それが自称現人神である。
自称現人神が現人神と言われる理由。
それは常時安定した奇跡の発動にあると朝倉に教えてもらった。
それは神無月でも同様で、おねえさんがサミットで酒をかっくらっても
能力を引き出すことができるのである。
その話を依姫にしたところ独自に自称現人神一味とコンタクトをとったのが
今から二ヶ月前のこと。
月面流ダイエット方法と八咫烏の使用許可と引き替えに
契約したと思われる。
どうだったのかと依姫に聞いたら、レスポンス低下は
自称現人神でも避けがたいものだったようだ。
しかし、特定のカミとつながりを深めた結果、能力を引き出すまでの時間が
かなり縮まっているということだった。
もちろんテクニック的にレスポンス低下を補う技術ももっていることも分かったらしい。
思い通りにはならなかったようだが
とりあえず、依姫の期待した結果になったのはよい結果だったと思う。
おねえさんには面白くない事態になったようだったが。
余談だが依姫から今年のサミットでおねえさんが欠席してケロちゃん帽のカミ様が
出席したことを教えてもらった。
理由は聞かないことにした。
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