□月 ●日  No853 とあるパーティ


今回の話は妖怪と結ばれたい人にとって希望となることだろう。
朝倉と妖怪の血を引く人々の会と呼ばれる組織のパーティに出席する。
実は妖怪と人間のハーフというのは世界中に沢山いるらしい。
特に多いのが雪女関係で、結構あちこちで関係を持っているそうで
至る所で妖怪の血を引く人間が住んでいるのが実情だ。


実際に行ってみると人種も様々でバラエティに富んでいる。
今回のパーティで呼ばれた人は妖怪のとのハーフだったお陰で成功した人たちで
高い身体能力でスポーツ選手になった者や、政治家になった者もいる。
なぜパーティをしているのかと朝倉に尋ねると幻想郷のスポンサーになっている者だからだという。
だが、驚くべき事に、誰の血を引いているのかと聞くとかなりの割合で
ダブっているのである。 つまり至る所で男性と関係を持っている妖怪がいるということだ。
朝倉が男性をとっかえひっかえ出来るのはある意味あこがれると言っていたが
それにしても数が多すぎるだろう。


さて、妖怪と出会うにはどうすればいいのか。
残念ながら狙ってどうこうっていうのはまず無理だ。
彼らの話を聞くと分かるのだが恋のエピソードはばらばらで殆ど共通性がないのである。
一緒になった女性が実は妖怪だったというオチが殆どだ。


生まれた子供のその後の人生も多種多様だ。
米帝にいる全身タイツのスーパーヒーローがいたらまず間違いなく妖怪とのハーフを疑うべきだ。
目からビームを出す者、体中緑色になっているもの。彼らはあっちの言葉でミュータントと
言われている。 米帝ではミュータントはミュータント同士で抗争したり色々しているようだ。
もちろんそういうタイプは特殊なケースだ。
大半は一般の生活をして普通に暮らして普通に結婚する程度だ。
言われても彼らが妖怪と関係のある血筋とは思われないだろう。


そういえば、日本のハーフだと思う人が「もし我が国に中二病という病があるならそれは
私たちが原因だ」と言っている人がいた。
ここまで来るとコメントに窮する。


朝倉が、もし彼らが幻想郷に行っても大した力ではないと言っていた。
あくまでこういう人がいるということさえ理解すればいいらしい。
こうして妖怪たちは世間に溶け込むのだろうと思って色々感心した日であった。