□月 ●日  No951 幻想郷の妖怪とわたりあう為に必要なスキル


よく幻想郷で仕事をする上でコツがあるのかと聞かれることがあるのだが
一応こんなものだと答えていることを紹介してみる。


おさらいであるが、我々の仕事は幻想郷に物資を運び入れることである。
幻想郷はそれなりに広く、その場でできることには限界がある。
そこで足りない物資を外の世界から補充する必要に迫られるのである。
しかし幻想郷のニーズに100%答えることは我々とて不可能だ。


そこで相手の意図していることを読み取る能力が我々には求められる。
本当に欲しいものは一体何なのかを聞き出すスキルが必要である。
特に妖怪たちは具体的な商品名なんて知らないから、実は注文内容と本当に欲しいものが違うのは
ざらにあるのである。
言われたとおりの仕事をしただけでは二流の仕事である。


あと意外と重要なことは度胸である。
妖怪と付き合うときは細かいことは気にしなくても良い。
こうして日記に色々書いていても実際に客と向き合ったときは割と適当なことを言っている。
なんかあっても「なるようになる」と思うことが大切だ。
じたばたしたところで何も始まらないのである。


妖怪には適当なことを言っても通じないというが、だいたいそこまで考えているやつらは
余計な小細工が通じないのでなにもしないほうがいい。
地霊殿の主人に対しても同様で、読まれたなら読まれたでどうぞと思っていればいい。
動揺するからつけこまれる。 むしろ考えていることと同じ事を喋ってしまえばなにも怖い物はない。


仕事はきちんと厳密にやることも必要だ。
商売のルールを乱す奴やゴネ得を狙う奴は妖怪であろうとも強気でいないと駄目だ。
相手がカミであろうともそれは同じ事だと思う。
妖怪もカミも基本的に契約が重要視されることをきちんと覚えておくとよい。
脅しをかけてきたらこちらは契約を傘にすればいい。まず間違いなく危険を回避できる。
怖いけどね。


こうして書いてみると人間相手の商売とさほどかわらないことが分かると思う。
重要なことはコミュニケーション能力であり実は普通の商社の仕事の延長線であることが理解できれば
なにも怖い物はないと思うのだ。



まあ、白玉楼の主人とか、デスマシン妹君とか風見女史とかあの辺は本気で怖いです。