□月 ●日  No1060 社内の草取り


幻想郷の夏。
うちの現地法人詰め所の周りに雑草が生えまくっているので
皆で草取りをする羽目になった。
こういうものは除草剤を撒けばいいのだろうが残念ながら幻想郷では
除草剤を撒くこと自体タブー視されている。
毒を撒くようなものであり、ただちに妖精たちなどに影響がでるからだ。


弾幕を使って簡単に草を刈る方法はあるのだが、やはりやり方は
正攻法の鎌と鍬と相場が決まっている。
根っこごと抜いて切る作業でかなり時間を食ってしまった。


幻想郷では農薬使用に制限がある。
そもそも幻想郷に流れ着く農薬が色々まずいものばかりで
使えないというのもある。
そこで幻想郷では勢い有機栽培ばかりになるのである。


有機栽培と言っても聞こえはいいが、出来る作物の品質は
よりまちまちとなる。 キュウリに至っては綺麗な形のほうが
レアケースという有様である。
その分味はかなり濃いめとなる。 味に関する品種改良の結果
栄養価まで規制になった作物は結構あるようだ。


除草剤の代わりに風見女史に相談すればいいのではと聞かれたことがあるが
自ら地雷を力強く踏みかねない。


結局肉体労働で一日が終わってしまった。 もうたまらない。
腰が痛くて色々な泣けた。