□月 ●日  No1295 そういやなにか忘れてる


みんなは覚えているだろうか?
先日の件で大けがをしたレティ・ホワイトロックにお詫びをかねて菓子折を持って行く。
王手百貨店で買った結構値が張る代物で、妖怪の中でも特別待遇と言われる彼女の存在感を
ひしひしと感じることができる。


彼女が怪我をしたことで、このところ気温がうなぎ登りである。
つい数日前まで雪が降っていたとは思えない陽気だ。
お陰で、防寒グッズが何点かキャンセルになり返品処理中なのだが
本決算近いこの時期、まともに返品処理などできるわけもなく
倉庫の中に防寒グッズが山積みになるというどうしようもない事態である。
月の都にファッションと称して冬服関係を売り捌くか本気で考えた。
もちろん捨て値だが、金に出来るならそちらの方がマシという話だ。


さて、レティ・ホワイトロックだが怪我も大分よくなっており
ほぼ完治したと言って良い。 
酷い目に遭ったと何度も言われた。確かになにもしていないのに
突然襲いかかってきたら誰だってそう言うに決まっている。


実際問題として異変などが発生するととばっちりを受ける妖怪が
後を絶たない。 酷いケースだと八百万のカミ様までもがとばっちりを
受ける。 最初は暇つぶしと思って弾幕ごっこに興じるつもりでも
やがてそれは後悔の念に変わる。
弾幕を食らえば痛いし、やっぱり大変なのである。


それにしても、妖怪の服を着ていないレティ・ホワイトロック
ただの美人さんにしか見えない。
菓子折を持って行った先も、驚くことに顕界の高級マンションの
最上階という有様である。
彼女の社会的地位恐るべしである。
リビング一部屋が私の住んでいるところの全部屋合計面積と同じというのは
色々な意味で鬱になる。


余談だがレティ・ホワイトロック多々良小傘と同様の境界型と呼ばれる妖怪である。
なぜ彼女は幻想郷と顕界を容易に行き来できるのだろうか。
顕界でそれだけの存在ニーズがあるのなら幻想郷にいるメリットは殆ど
無いのではないのか。
朝倉に問うと、温暖化はある意味幻想という不思議な答えが返ってきた。
トータルで考えると色々あるのだなと思う次第である。