□月 ●日  No1312 小兎姫の最強談義


朝、少し早く起きられたのでシャワーを浴びてトーストを食べる。
時間がないときは、冷凍したおにぎりをレンジでチンして移動しながら食べるのだけど
温かさがにいまいちムラがあるのですね。
新型のレンジならムラができないそうだけど、壊れるまではこれを使っていたいのは貧乏性だからかしら。


出勤して早々、何処かの兵器会社が武器の売り込みに来ていて比良乃らが対応に苦慮していたので
助け船をだす。 妖怪相手にも使えますと言っていたけど二三質問しただけで妖怪についてなにも
判っていなかったことが判明したからその後は適当に流しておいた。
強い妖怪の固有名詞を出されても、彼女たちは一定の条件を満たさないと能力が半減してしまう。
この辺のことはうちに納入しているところなら常識なのだけどまだまだ青い。


そもそも幻想郷で最強の妖怪にも効果があるという売り文句はナンセンスだと思う。
最強だったらやっぱりチルノちゃんなのかな。 低い能力だと思われているけど原理は
どの妖怪よりも高度だったりする。本人が使い方を判ってないだけなんだよね。
風見幽香は確かに強いけど薬剤には驚くほど弱い。 植物系だから仕方ないね。
八雲紫は端末を動かしたり雑務が多すぎてそこに資源を持って行かれているのが痛い。
出力アブソーブ型の東風谷早苗に弱いのよね。彼女の場合。


霊能局で要注意と言われるのはやっぱり白狼天狗たちかなと思う。
彼女たちは本当に軍人で、戦い方をきちんと理解しているだけでなく外の世界の敵とも
戦えるだけの訓練もしている。 練度なら月兎なんかかなわないんじゃないかな。
河童は単独でも危険だけど意外と炸裂系の武器に弱いのね。水に誘い込んで
安心しきったところに火薬を用いると気絶して浮かんだりするわ。


巨大妖怪雲山と一輪さんは幻想郷よりは外の世界で恐れられている妖怪ね。
彼女は幻想郷に居るメリットが殆どないと思うんだ。実際スカッドミサイルなどを
落とした実績もあるしなかなか侮れないよね。


外の世界の兵隊にとって脅威と言えば古明地姉妹も忘れちゃ駄目ね。
あっという間に戦線が崩壊してしまうのよ。戦意喪失してしまってね。
彼女をどうやって叩くかといったらプレデターなどに代表される航空支援しかないわね。


このように考えを巡らせると直ぐに最強の妖怪なんて判らなくなるのは
当然なんですよね。 高額な維持費とか単純にカテゴライズできないですよね。
妖怪の力は謂われなどによって全然違うのです。
たとえば、今までなら月の民に絶対に勝てないという謂われがあったけど、今は
不意打ちが効けば勝てるってことになっている。
それだけで妖怪の力ってますのですよ。
不思議なようですけどそれが幻想郷の力関係なのです。


夜は割と早く終わったので理香子と黄昏酒場で飲みに行きました。
相変わらずでなによりです。