遅れに遅れていた新しい客車のお披露目。
月面の技術投入でアップデートを繰り返していた列車であったが
客車については緊急性がなかったことから更新が遅れていたようだ。
というのは建前で、本当は一度クリーニングしてからの改修が必要だったからと言われる。
酷いとたまに酸っぱい臭いが漂うところであるからだ。
まるでどこかのローカル線を彷彿とさせる酷さだ。
今回排水機能が搭載され、高圧洗浄機が客車に標準搭載された。
何を流すための物かは察して欲しい。これにより重量がかなり増えたが、客車同士で
やりとりも出来るため、重量は最小限にとどめられているらしい。
八雲商事で所有している幻想郷に物資を輸送する列車には謎が多い。
本来なら人から忘れられることで物が流入すると言われる幻想郷において
そのルールを完全に無視することができるのがこの列車であるからだ。
その構造体は聖輦船と同じテクノロジで生まれたとも言われているし
現在は八雲商事に在籍している岡崎教授の理論が生かされているとも言われる。
さらに最近では月面の技術も投入されており、改修と刷新が目まぐるしい。
今回 何故急に客車改修に予算が立ったと思ったら、綿月依姫が
列車に乗ったときに酸っぱい臭いが取れてなかったらしく、思わず貰い掛けたからと言う。
そういえば操縦席の方に移動したがっていたので案内したときがあったが
そのときの話だったのだろうかと思う。
新しい客車を見てみると、まず座席が容易に取り外せるようになっていたり
空気清浄機がそこかしこに搭載されていることが目に入る。
また今回グリーン車が追加されたのもポイントだろう。
最初からそうすればよいのだと思っていた。
客室乗務員に専用のルーコト級人形が搭載されるらしいが、メンテナンスはこちらで
やらないといけないと考えると頭が痛い問題である。
もっともグリーン席は毎度搭載されるわけではないから問題ないとは思う。
いずれにしても酸っぱい臭いが改善されれば個人的には満足だ。
しばらくは様子を見てみようと思う。