とうとうハロウィン当日になってしまった。
朝早く起きたため眠い眼をこすりながら厳戒態勢にあたる。
ハロウィンは洋風お盆と言ったほうがいいお祭りである。
幻想郷でもハロウィンは普通に行われており、子供たちや妖精たちがお菓子をくれと方々回るのが
いつもの慣わしだ。 もっとも幻想郷ではお菓子をあげないと妖精たちに本当に悪戯されてしまう
ので注意が必要だ。 それだけの実行力を持った連中だということを忘れてはいけない。
朝倉がここぞとばかりに露出度の高い魔法使いの服を着ている。
なんのコスプレですかと尋ねたらある時期着ていた魔法使いの服と言われてしまった。
服がだぶだぶだったので、昔から比べて痩せたのかというとやたら上機嫌だった。
昔はこの時期食べ物を多めに食べて体重を増やしておかないと冬を越せないという
事情があったので当然といえば当然なのだろう。
捨食の術ができて初めて魔法使いは体型を気にしなくて良くなったといえる。
もっともこの術は食べ物がなくても魔力をスワップする技術なので不安定だったりするのだが
それはそれだ。
地底から上がってきている旧地獄の幽霊は駆除対象である。
まあ、見るからにアレな外見をしているので退治対象はすぐにわかる。
幽霊を潰す火器を持ってる連中が幽霊たちを追い払っている場面をそこかしこで目撃する。
いや、追い払っているというより抹殺しているといった方が正解かもしれない。
スペルカードに殺意がみなぎってるからだ。
普通ならスペルカードはその意味によって相手を避けさせる知恵比べの意味があるが
このスペルカードは純粋に敵を倒すためのカードである。
弾幕こそ少ないが確実に相手を追い詰めて叩き潰す。
冴月のほかにも旧地獄の妖怪と戦っている連中が米帝の軍隊だ。
キャプチャービームで相手の動きを止める戦術がメインである。
強力な相手はキャプチャービームを交差することで発生する爆発で攻撃する。
最近かなりの改良が施されているようで威力も馬鹿にならない。
それにしてもやっぱり本当の軍隊は動きが違う。
人間たちもきちんと妖怪に対する対策を採ればきちんとした動きができるのだと思う。
最後に朝倉だが、逆光源氏計画とか変なことを言い出したため、みんなで止めている。
魔法使いに寿命は関係ないこれは投資だと主張しているが、そういう問題じゃないような
気がしてならない。