現地法人にて大掃除。妖怪、人間問わず事務所や倉庫で掃除をして貰う。
差別はなし。 容赦なし。
面子を集めて仕事の段取り、掃除用具の準備で一斉に作業。
妖怪でしかできない場所の掃除はやっぱり頼まないといけないが、照明器具が
思ったより高熱を発するので、作業の際には注意がいる。
駄目になった電球も一緒に交換。最近、レフ球などの高照度の照明がどんどん
幻想郷に流入している。 消滅も近いのかもしれない。
気をつけないといけないのが、物の廃棄。 ゴミだと思って廃棄すると
なにかが憑いている場合がある。この場合は付喪神センサーというガジェットを使う。
技術部が開発した結構便利な代物である。
それにしても付喪神センサーで何かが憑いているからといって袋に入れるなどをすると
文句を言う奴がいて困る。所謂閉所恐怖症と言う奴で売れ残っていつまでも
開封されなかった奴がようやく売れて利用されるようになったのもつかの間
箱に入っている期間よりも短い期間で飽きられまたは壊れてしまうってケースだ。
そういう付喪神は袋に入るのを嫌がるのだが、入れなかったら余計に整理がつかないので
諦めて貰うしかない。
大掃除は3シフトで行われる。 まず机の上を養生シートでくるんでから
妖怪達が天井周りの掃除を行い、床などを掃除する。 大体流れ作業。
要らない帳票類は裁断されて燃料になる。裁断には弾幕を利用する。
普段掃除をやっているおじさんおばさんが掃除のやり方をレクチャー
薬品と相性が悪い妖怪も分かっているところが流石プロである。
人海戦術で作業しているので作業そのものは半日で終わる。
結構綺麗になって驚くが大体妖怪ががっちりやって人間がいたたまれなくなり
彼らもがっちりやるというパターンが多いらしい。
なんともはやである。