□月 ●日  No1727 バイオハザード


博麗神社でものの納品活動をしていると、朝倉からすぐに仕事を中断して逃げろと言われる。
確かに周囲には強力な雷が発生している。まだ利用できる情報端末からはそれが局地的な現象であることが
表示されていた。 博麗の巫女たちに危険を知らせるべきかと尋ねると、「もう手遅れだ。」と
言われた。後ろ髪引かれながらもその場を離れる。


私が一定の距離まで逃げるといきなりテントへと案内される。
そこにはなんとバイオハザード表示。除洗すると今度はこれまた緊急でこしらえたであろうCT室に
通される。薬屋の病院にある奴を移動したのだろうか。


私が毒気にさらされた時間はごく短く、とりあえず即座に影響はないと言われた。
薬を今すぐ飲めと言われて、渡されたのは抗うつ剤
特に鬱になっている気はないのだが、とりあえず服用。
なんともない。


博麗神社と周囲の人里 そして妖怪の山の周囲には防疫表示が張り巡らされており、
ヤマメ女史が周囲に指示を送っている。
河童製の光学迷彩を使った防護服に身を包んだ天狗たちが空から観察。


なんでもこの毒気は月面戦争時に散布された。都市機能を麻痺させる危険な毒なのだという。
ある生物から発せられるこの毒を浴び続けると初期段階では欝状態に。さらに脳の萎縮が始まり
緩慢な死を招く。 しかし、それが月面に散布されることはなかった。
当時は月面にいた月の頭脳八意永琳すなわち薬屋が対処方法を分かっていると目されたからである。


上白沢たちは皆で今回の毒の対処方法について調べている。
薬屋は対処方法はわかるもののコストが高い方法しか思いつかなかったらしく早々に
そのプランは没になった。


一体どうするのか?最終的には隙間を作って空間ごと破壊するかというところまで考えていたところで
自称現人神とクソ仙人が博麗神社に降り立ったという情報を入手。
ちょうど、我々のところにやってきたおねえさんがヤマメ女史の肩をがっくんがっくんと揺すっていた。
何とかしろと言われても困る。


が、結局何も起こらなかった。 境内で何か食べているところは目撃されたようだった。
あとで回収した写真を分析する必要がありそうだ。


危機は去ったがあとであのクソ仙人は捕まえて事情聴取することで皆の意見は一致した。
たぶん、殆ど拉致監禁で。