□月 ●日  No2006 すっぱい活動


米帝で執拗なサイバー攻撃を受けているという話を聞いて、他人事のように思っていたら
うちの人間もなにやらあっちに行くとかどうとかで少々きな臭いことになっている。
通常のサイバー攻撃と大きく違う点はデータが抜けるまで何度も攻撃を仕掛ける部分と
ある情報を狙っていることが明らかになっていたからだ。


その情報がすなわち幻想郷のことであることはほぼ間違いない話である。
だが、正直なところ幻想郷のことを知ったところでパトロンになる気がないなら
本当にお荷物となる場所である。どうせ狙っているのは月面の技術廻りだろうが
奴らは簡単に考えているのだろう。彼らの身元を確保すれば無料で技術が手に入るとか
その程度でしか思っていないだろう。
薬屋にその辺の話をしたら、下賤な民に情報が流れるかと苦笑していた。


さて、連中だが仮に幻想郷にたどり着いても多くの場合無縁塚であの世行きである。
あそこの住民は買収しないと、自分の業務を遂行してしまう。
もちろん仮に買収に成功しても、やつらと関わり合いになったら何かしらのマーカーは
打たれることになるだろう。


良く呪いで色々な怪現象が起こる場合は、マーカーに従って色々な幽霊達が悪さをするケースが
多い。この方法だと呪い殺す方もそれほど罪悪感を感じないで済む。
えぐくないかと未来に生きている無縁塚住民A(腐女子ジャンルノーコメント)に尋ねると
顕界にもネットイナゴがいるでしょと答えられ妙に納得した。


今回の件についても、奪われた情報などを加味して色々と対策をとることになりそうだが
個人的には幻想郷運営に乗り出したいならウェルカムであり、自分だけ旨い汁を吸おうだなんて
そうは問屋が卸さないのである。