□月 ●日  No2030 怪異ですから


怪異に対する戦闘というのはどうだろう。
少なくても妖怪が本来の姿をしたことですぐに戦線崩壊するような
軍隊なら妖怪達はそもそも幻想郷に行かなくてはいけない状態には
ならないものである。


戦闘は圧倒的冷静さをもって行われる。
無人兵器もその中の一つだが、ポイントになるのは直接妖怪を
観測しないことである。八雲商事社員でも、専用のサングラスを着用
する場合がある。こうすることで、彼らのまやかしをかなりのレベルで
防ぐことが可能だったりする。


妖怪はあくまで脳の視覚野にイメージを送ることを得意とするため
レイヤーが入ると解析廻りに時間が掛かる。ちょうど、複数のテレビを
同時ハッキングしなければ情報を掌握できないのと同じことだ。
それを利用したのはヴィヴィットシステムだ。解析困難な視覚やセンサーを
用いて、妖怪達を確実に捉えて始末する。
過去妖怪達はこうしたオートマトンな攻撃マシンに弱いという研究結果もある。


これらに着目したのが河童達だ。
機械を統べることで天敵の妖怪と対抗できると考えた。
結局彼らは八雲商事のシステムに絡め取られる結果となったがそれはそれである。


最近の米帝をみてみよう。戦闘の多極化に伴い、無人兵器を用いた戦闘は
かなりのレベルに到達した。たとえばヘリの砲座のリモートコントロールあたりが
それにあたる。これだけでも妖怪にとっては充分脅威である。
少なくても怪異が直接届きにくいからだ。


何故こんな話になったんだって、いやね漫画で妖怪相手に戦線崩壊する軍隊を見て
それはありえないよねって話になった訳よ。